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IoTが失業者を量産するかも!?

 このブログでは、中小企業経営者(IT企業)が、中小企業経営者に向けて、知った気になれるITネタを発信しています。課題解決の気付きに、ここで発信するネタが少しでもお役に立てれば幸いです。ITをどんどん活用して、我々の手で豊かなニッポンを取り戻しましょう!!

 さて、3回目となる今回は、IoTという言葉にフォーカスしようと思います。

 

モノのインターネット?

 IoTは Internet of Things、モノのインターネットと呼ばれます。ITやICTに比べて未だ馴染みが薄い上、訳が「モノのインターネット?」だけに、きっとモヤッとしている方も多いのではないでしょうか。こんなモヤモヤするIoTですが、平たく言えば、家電や車や工場のロボットやらセンサーなどなど、世の中にあふれているあらゆる「モノ」をインターネットに接続しましょう!!という概念だと思ってください。

 それじゃあ、モノをインターネットに繋いで何するの?

 という話になりますよね。結論を言えば、モノをインターネットに繋ぐことによって、人が遠隔でモノを操作できるようになり、果ては、AIが遠隔でモノを自由に操作できることになります。我々、人間の脳が神経ネットワークを介して四肢を制御するように、AIがインターネットを介してモノを制御できるようになるわけです。そして、インターネットは距離という概念の存在しない空間です。ですから、インターネットを介してモノを操作できるという事は、情報伝達のみならず、物理作用からも、距離の概念を無くす、という事になります。つまり、IoTを発展させれば、これまではバーチャル(仮想)と言われていたインターネットの世界が、モノを通じて物理作用できるようになる、という事です。ついに、インターネットという意識集合体が、体を持ち始めたとでも言えるでしょう。

 

IoTは人間社会を変革する

 このように、IoTとAIの技術が浸透すれば、今まで当然に存在していた、工場の仕事や物流の仕事、農業の仕事など、様々な仕事がAI&IoTに奪われて行く事を想像できるのではないでしょうか。大阪工場のロボットが故障して生産計画に支障を来す事を検知したAIが、東京工場のロボットに生産指示を出しつつ、大阪工場の別のロボットに破損したロボットの修理指示を行う、みたいな事を現実として行える状態にある訳です。未だインターネットが浸透していなかった時代から、たった二十年でこうなっている事を考えれば、先述したような世の中の到来も、すぐそこにあると思って良いのではないでしょうか。

 もしかしたら、労働の対価としてお金を貰い、それで経済活動を行うというモデルそのものが崩壊するかも知れません。そもそも、対価を得るための労働が無くなってしまえば、成り立たないモデルだからです。そうなったとき、我々人間社会はどうなるのか・・・。今のうちから真剣に考え、確かなビジョンを描いておく必要があると思います。国会でもっと、こういった未来のテーマについて真剣に議論して頂けるのであれば、喜んで国会中継を見ちゃうのですけどね・・・。インターネットへ生活基盤が移れば、その分、物理的境界の意味が薄くなっていくと考えます。そうなった場合、国という概念はどうなるのか・・・、明るいのか暗いのかは置いておいても、IoTは確実に、サイバーパンク的なイカした未来を現実のものとするでしょう。

 

IoTの利活用は無限に広がる

 ちょっと話が飛躍してしまいましたが、IoTの可能性について十分に感じて頂けたのではないでしょうか。

 さて、視点を今に戻してIoTの使いどころを考えてみましょう。まず、IoTを利用する事で、大量のデータを収集できるというメリットがあります。例えば、温度センサーや、湿度センサーなど、様々なセンサーを工場内に設置し、逐次、そのデータを蓄積し続けていれば、やがて、大量のデータが集まります。そのデータをAIに傾向分析させることで、不良品が発生し易い環境条件を導きだせます。つまり、今まで人間の勘や感覚に頼っていた部分(暗黙知)をデータ化し、誰でも利用できる形式知化する事が可能となるのです。

 また、先ほど例に出した遠隔操作も目玉と言えるでしょう。ロボットを遠隔操作できれば、人が立ち入れない危険な場所や海底などに、活動領域を増やす事ができます。福島原発事故の際には、ロボットの遠隔操作は難しかったようですが、今現在ではどうなっているのか気になる所です。更に、信号機と車を連動するようにして、赤の場合は強制的に車を停止させるようなシステムの開発が進められているとも聞きます。

 このように、IoTの利活用は発想次第で無限に広がると言っても過言ではないでしょう。今ここで、IoTを活かしたビジネスモデルを考え、コツコツと行動を積み重ねていけば、明るい未来が待っている、かもしれませんね。

 次回は、「AI」にフォーカスを当てて行こうと思います。

 

ここで、結論。

 IoTとは、

  インターネットにあらゆるモノを繋ぐことによって、

   バーチャル(仮想)とリアル(現実)の境界を無くす技術。

 

 如何でしたでしょうか。

 IoTが生み出す未来の社会について、少しでも分かった気になって頂けたでしょうか。

 

 これからも、このような形でITネタを発信していきますので、ご愛顧のほど、よろしくお願い致します。 

  

 

 

 

 

 

 

Internet of Things